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粋なら(奈良の風景)

璉珹寺(れんじょうじ)(奈良市)

近鉄奈良駅の南に広がる歴史的町並み「ならまち」の東南に位置する璉珹寺は、聖武天皇の発願で行基が開いた紀寺の跡と伝わり、かつては現在の西紀寺、東紀寺、南紀寺など「紀寺」の地名を持つ地域に広大な寺域を誇っていたと言われています。

同寺の本尊阿弥陀如来立像(県指定文化財)は、大変珍しい木造白色の女身の裸形像で美しい袴をお召しになっています。かつては袴を取り換える50年に1度だけ開扉されていた秘仏でしたが、現在は毎年5月の1ヶ月間だけ特別拝観することができ、その際には全国から多くの方が参拝されます。

この像は、孤児や病人の救済に力を注いだと言われる聡明な光明皇后がモデルと言われているだけに、バラの花のように美しい雲座に立つ気品のある穏やかな表情や、少し丸みを帯びた肩から指先にかけての曲線、ほっそりとした腰など、その佇まいは女性らしさにあふれています。また、指と指の間には、大きな水かきのような膜(縵網相(まんもうそう))があり、これはどのような人ももらさず救うためと言われています。

5月、境内には花色が咲き進むにつれて濃い紫から白に変化する不思議な花、ニオイバンマツリ(匂蕃茉莉)が咲き誇ります。ご本尊との対面を終え、寺を後にする私達をいつまでも包み込むニオイバンマツリの甘い香りは、まるで阿弥陀如来様が傍で見守ってくださっているような、そんな気持ちにさせてくれます。(村井 渚)


璉珹寺
 奈良市西紀寺町45 ℡0742-22-4887
(写真提供:璉珹寺)


本堂

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*本ページ上部左の写真は、葛城山のツツジ・御所市