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2023年3月9日(木)13:00~16:30 「自社の『持ち味』を活かす経営支援セミナー」 |
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講 師 | 有限会社ツトム経営研究所 所長 中小企業診断士 森下 勉 氏 |
定 員 | 20名 |

聖林寺(桜井市)
奈良県の中部、桜井市にある聖林寺は、奈良時代の和銅5年(712年)に談山(たんざん)妙楽寺(現 談山神社)の別院として藤原鎌足の長子、藤原定慧(じょうえ)が建てたとされています。本尊の「子安延命地蔵菩薩」は、江戸時代中期に1つの花崗岩から造られた一丈六尺(約4.85m)の大きな石仏で、その大きさに圧倒されます。色白の肌に赤い紅の唇が特徴的なこのお地蔵様は、同寺の僧文春(もんしゅん)が自身の3人の姉がお産で苦しんだことから、安産を願い四年七か月の托鉢の後、造像しました。現在も安産と子授けのお地蔵様として広く親しまれています。
本堂から続く長い階段の先には、国宝の十一面観音菩薩が安置された新しい観音堂があります。多くの人の寄進やクラウドファンディングによって改修された観音堂には、宇宙を表現した高さ5.6mのドーム型空間があり、その中央奥に十一面観音菩薩が安置されています。反射を抑えたドイツ製のガラスケースに納められた仏像は360度、細部まで拝観することができます。少し照明を落としたこの空間は、時間を忘れて心静かに観音様と向き合うことができる祈りの場となっています。
ギリシャ彫刻とも比較されるこの十一面観音菩薩は、残念ながら光背は大破していますが、指先や天衣の欠損はほとんどなく、全身を覆っていた金箔も残っており、天平時代に造像された際の優雅な美しい姿で私達を迎えてくれます。(村井 渚)
◆聖林寺
奈良県桜井市下692 ℡0744-43-0005

本尊「子安延命地蔵」が
安置されている本堂