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2026年03月
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2026年3月5日
「ナント経済月報3月号」発刊。
奈良県の経済、大阪府の経済、京都府の経済を更新しました。
時代とともに歩んだ40年
所員からのメッセージ
粋なら(奈良の風景)
ikinara

奈良最古の宿 むさし野(奈良市)

『むさし野』は、春日大社のすぐ近く若草山の麓に建つ大変歴史のある旅館です。創業の年は正確にはわかりませんが、江戸時代に奈良奉行を勤めた川路聖謨(かわじとしあきら)の日記には「武蔵野という茶店で休んだ」と記されていることから、当時はお茶屋として店を構えていたことがわかります。他にも、幕末の三舟の一人山岡鉄舟や、文豪 谷崎潤一郎などの文人墨客も訪れており、特に山岡鉄舟が酒代代わりに書いたと言われる「武蔵野楼」の書は今もロビーでお客様を迎えています。

現在は、魅力的な姉妹が経営者としてむさし野の伝統を守りながらも様々な新しいことに取り組んでいます。建築士免許と書道の教師免許を持つ姉が経営を担い、イタリアで絵画修復士として活動していた妹が若女将として立ち、異色の経歴を持つ2人だからこそ生まれるおもてなしの心やアイデアで、むさし野の歴史に新たな風を吹き込んでいます。

谷崎潤一郎も宿泊した特別室「明日成(あすなろ)」を改装し、カウンター付きの大きな窓が設えられ、そこから一望できる若草山と山肌を歩く鹿の姿は、まるで1枚の絵画のように朝夕、また季節ごとに私たちの目を楽しませてくれます。他にも奈良の伝統工芸品の筆と奈良県産の木材の端材を使った『木簡ネームタグづくり体験』の企画や運営、着物再生ブランドと提携し、廃棄されるはずだった帯や着物をリメイクし館内の調度品やお土産として販売するなど、むさし野は宿泊施設としてだけではなく、日本の、また奈良の文化・歴史を次世代へと繋ぐ場所として海外からも注目されています。

(村井 渚)


◆古都の宿 むさし野
奈良市春日野町90番地
TEL 0742-22-2739
(写真提供:古都の宿 むさし野)

趣のある『むさし野』の玄関

趣のある『むさし野』の玄関

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*本ページ上部の写真は、菜の花畑・明日香村