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2024年9月5日
「ナント経済月報9月号」発刊。
奈良県の経済、大阪府の経済、京都府の経済を更新しました。
粋なら(奈良の風景)

往馬(いこま)大社(往馬坐伊古麻都比古(いこまにいますいこまつひこ)神社)(生駒市)

生駒山をご神体として祀る「往馬大社」は、雄略天皇三年(458年)の『総国風土記』に記述があり、その年を創祀された年とすると1550年以上となる大変古い歴史を持つ神社です。境内を覆う手つかずの自然が残る鎮守の森は、奈良県の天然記念物に指定されています。

往馬大社では毎年十月の体育の日の前日に火祭りが執り行われます。平安時代の書物に天皇の大嘗祭に火をおこす道具を献上していた記述や、平成や令和の大嘗祭に御神木の上溝(うわみず)桜(ざくら)が使用されるなど、往馬大社は火の神様として古来より崇敬を集めていました。祭りは宵宮と本祭の二日間行われ、本祭では年に一度神様を私たちの住む里にお迎えするため、拝殿から担ぎ出された四基の神輿を高座(たかざ)(御旅所)に納める神輿(みこし)渡御(とぎょ)が行われます。その後に御旅所で行われる行事は生駒谷を南北(上下)に分けて互いに競い合う形で進められ、特に高座で点火された燃え盛る松明を肩に担いだ二人の火取りが、高座前の七段の石段を駆け降りる速さを競う「火取り行事」の迫力には圧倒されるものがあります。鎌倉時代の「生駒曼荼羅」(重要文化財)に神輿の御旅所が描かれるなど長い歴史のあるこの火祭りは、奈良県の無形民俗文化財に指定されています。

※今年の往馬大社火祭りは、宵宮10月12日(土)、本祭10月13日(日)に執り行われます。


往馬大社(往馬坐伊古麻都比古神社)
奈良県生駒市壱分町1527-1
℡0743-77-8001
(写真:往馬大社)


燃え盛る松明を担ぐ勇壮な火取り行事

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*本ページ上部右の写真は、明日香棚田の実りの秋・明日香村