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ビジネスセミナー【オンライン開催】
2021年12月15日(水)13:30~16:30
「新任・初級管理者のための基礎力講座」
講 師 一般財団法人 南都経済研究所
上席研究員 吉村 謙一
(中小企業診断士)
定 員 30名
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粋なら(奈良の風景)

菩提山真言宗 大本山 正暦寺(しょうりゃくじ)の紅葉(奈良市)

奈良市東南の郊外、自然豊かな山間にある正暦寺は、992年(正暦3年)に一条天皇の勅命により創建されました。当初は、堂塔伽藍を中心に86坊の塔頭が立ち並ぶ大寺でしたが、平家による焼き討ちなどの度重なる災難や、江戸幕府の厳しい経済制圧によって急激に衰退し、現在は福寿院客殿と本堂・鐘楼を残すのみとなっています。主要な伽藍は失われてしまいましたが、この静かで落ち着いた空間が訪れた人々をなんとも心地よい気持ちにさせてくれます。

また、同寺は清酒発祥の地ともいわれ、近代酒造法の基礎となる酒造技術が確立され、現在も毎年1月に酒母の仕込みを行っています。「奈良県菩提酛(ぼだいもと)による清酒製造研究会」に所属する奈良県の蔵元がその酒母を持ち帰り、それを用いて醸造し販売しています。

同寺の山内には3000本を超える楓があり、11月になると徐々に色づき始めます。木々の緑と黄色や赤の紅葉が織り交ざって、山内をあでやかに染める様が錦色に見えることから、古来より『錦の里』と呼ばれてきました。本堂への道すがらの紅葉もさることながら、福寿院客殿から見る借景庭園を目当てに毎年たくさんの方が訪れます。山間を抜ける風にさわさわと木々が揺れる音や、時折聞こえる鳥の声だけを聞きながら縁側から眺める紅葉は、私たちに日々の喧騒を忘れさせ、心を穏やかに整える贅沢な時間を与えてくれます。(村井 渚)


◆大本山 正暦寺
奈良市菩提山町157番地
TEL:0742-62-9569
(写真提供:正暦寺)


紅葉に色づく木々と本堂

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*本ページ上部左の写真は、紅葉の浮見堂