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奈良県経済の概況:2024年4月号  
奈良県内の個人消費・雇用情勢・生産活動等の概況に関する情報を提供しています。

*グラフを掲載した「奈良県経済の概況」(PDF版)はこちらをご覧ください。

概況 一部に足踏みもみられるが、緩やかに持ち直している

個人消費  百貨店・スーパー販売額は前年同月比4か月連続の減少
住宅着工  新設住宅着工戸数は前年同月比2か月ぶりの減少
公共投資  公共工事請負金額は前年同月比3か月連続の増加
雇用情勢  有効求人倍率は前月と同じ1.14倍
企業倒産  倒産件数は6件 負債総額は5億22百万円
生産活動  鉱工業生産指数は前月比2か月ぶりの低下


1.個人消費 百貨店・スーパー販売額は前年同月比4か月連続の減少

1月の百貨店・スーパー販売額(速報値、全店ベース)は前年同月比0.4%減の177億51百万円となり、4か月連続の減少。

2月の乗用車販売台数は前年同月比9.0%減の3,265台と、2か月連続の減少。普通乗用車は同6.8%増、小型乗用車は同22.5%減。軽乗用車は同19.0%減となった。


2.住宅着工 新設住宅着工戸数は前年同月比2か月ぶりの減少

1月の新設住宅着工戸数は前年同月比49.5%減の224戸と、2か月ぶりの減少。

利用関係別にみると、持家は同29.9%減の131戸と8か月連続の減少、貸家は同73.8%減の32戸と3か月ぶりの減少、分譲住宅は同55.2%減の60戸と2か月ぶりの減少となった。


3.公共投資(西日本建設業保証の保証取り扱い)
公共工事請負金額は前年同月比3か月連続の増加

2月の公共工事請負金額の動向をみると、件数は前年同月比16.7%増の70件となり、3か月連続の増加。金額は同163.4%増の78億55百万円と、3か月連続の増加。

発注者別にみると、国は同133.6%増、県は同13.7%増、市町村は同126.8%増。


4.雇用情勢 有効求人倍率は前月と同じ1.14倍

1月の有効求人倍率(季調値)は前月と同じ1.14倍。前年同月比は0.07ポイント低下。

新規求人倍率(季調値)は、前月比0.25ポイント上昇の2.04倍となり3か月ぶりの上昇。前年同月比は0.03ポイント上昇。(2024年1月分公表時に季節調整替えを実施。)

 
5.企業倒産 倒産件数は6件、負債総額は5億22百万円

2月の倒産状況をみると、件数は前年同月比25.0%減の6件。負債総額は同50.9%減の5億22百万円と5か月ぶりの減少。

業種別では、建設業、製造業、卸売業、小売業が各1件、その他が2件。倒産形態では、6件すべてが破産であった。

 
6.生産活動 鉱工業生産指数は前月比2か月ぶりの低下

1月の鉱工業生産指数(季調値、速報値)は、前月比7.7%低下の84.9となり2か月ぶりの低下。原指数は前年同月比1.8%上昇の80.0となり4か月連続の上昇。在庫指数は前月比1.5%低下の121.0となり2か月ぶりの低下。

業種別生産指数の動きは、生産用機械工業、金属製品工業、食品・たばこ工業等の8業種が前月比上昇となる一方、化学工業、輸送機械工業、汎用機械工業等の8業種が同低下。