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奈良県経済の概況  
奈良県内の個人消費・雇用情勢・生産活動等の概況に関する情報を提供しています。

*グラフを掲載した「奈良県経済の概況」(PDF版)はこちらをご覧ください。

概況 一部に弱さがみられるものの、緩やかに持ち直している

個人消費  百貨店・スーパー販売額は前年同月比6か月連続の増加
住宅着工  新設住宅着工戸数は前年同月比2か月連続の減少
公共投資  公共工事請負金額は前年同月比2か月連続の減少
雇用情勢  有効求人倍率は前月と同じ1.22倍
企業倒産  倒産件数は9か月連続の一桁台
生産活動  鉱工業生産指数は前月比2か月ぶりの低下


1.個人消費 百貨店・スーパー販売額は前年同月比6か月連続の増加

2月の百貨店・スーパー販売額(速報値、全店ベース)は前年同月比0.9%増の159億28百万円となり、6か月連続の増加。

3月の乗用車販売台数は前年同月比8.9%増の4,502台と、3か月連続の増加。普通乗用車は同17.7%増、小型乗用車は同8.1%減。軽乗用車は同11.7%増となった。


2.住宅着工 新設住宅着工戸数は前年同月比2か月連続の減少

2月の新設住宅着工戸数は前年同月比3.8%減の382戸と、2か月連続の減少。 

利用関係別にみると、持家は同21.3%増の211戸と4か月ぶりの増加、貸家は同41.7%減の60戸と2か月連続の減少、分譲住宅は同8.3%減の110戸と2か月連続の減少となった。


3.公共投資(西日本建設業保証の保証取り扱い)
公共工事請負金額は前年同月比2か月連続の減少

3月の公共工事請負金額の動向をみると、件数は前年同月比15.6%増の89件となり、3か月連続の増加。金額は同6.3%減の78億5百万円と、2か月連続の減少。

発注者別にみると、国は同51.4%減、県は同139.7%増、市町村は同64.3%減。


4.雇用情勢 有効求人倍率は前月と同じ1.22倍

2月の有効求人倍率(季調値)は前月と同じ1.22倍。前年同月も同じ1.22倍。

新規求人倍率(季調値)は、前月比0.08ポイント低下の1.98倍となり2か月ぶりの低下。前年同月比は0.06ポイント低下。

 
5.企業倒産 倒産件数は9か月連続の一桁台

3月の倒産状況をみると、件数は前年同月比40.0%減の6件となり、9か月連続の一桁台。負債総額は前年同月比120.9%増の6億54百万円と2か月ぶりの増加。

業種別では、小売業、サービス業が各2件、建設業、製造業が各1件。倒産形態では、自己破産が5件、特別清算が1件であった。

新型コロナウイルス関連の倒産件数は4月20日現在で累計35件である。

 
6.生産活動 生産活動:鉱工業生産指数は前月比2か月ぶりの低下

2月の鉱工業生産指数(季調値、速報値)は、前月比5.9%低下の79.6となり2か月ぶりの低下。原指数は前年同月比5.7%低下の79.9となり5か月連続の低下。在庫指数は前月比1.3%低下の126.2となり2か月連続の低下。

業種別生産指数の動きは、輸送機械工業、化学工業、繊維工業等の7業種が前月比上昇となる一方、生産用機械工業、金属製品工業、食料品・たばこ工業等の10業種が同低下。