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奈良県経済の概況:2025年5月号  
奈良県内の個人消費・雇用情勢・生産活動等の概況に関する情報を提供しています。

*グラフを掲載した「奈良県経済の概況」(PDF版)はこちらをご覧ください。

概況 緩やかに持ち直している

個人消費  百貨店・スーパー販売額は前年同月比5か月連続の増加
住宅着工  新設住宅着工戸数は前年同月比3か月連続の増加
公共投資  公共工事請負金額は前年同月比2か月連続の増加
雇用情勢  有効求人倍率は前月と同じ1.16倍
企業倒産  倒産件数は13件 負債総額は4億96百万円
生産活動  鉱工業生産指数は前月比5か月ぶりの上昇


1.個人消費 百貨店・スーパー販売額は前年同月比5か月連続の増加

3月の百貨店・スーパー販売額(速報値、全店ベース)は前年同月比0.6%増の169億88百万円となり、5か月連続の増加。

4月の乗用車販売台数は前年同月比16.2%増の3,121台と、4か月連続の増加。普通乗用車は同1.2%増、小型乗用車は同26.5%増。軽乗用車は同32.4%増となった。


2.住宅着工 新設住宅着工戸数は前年同月比3か月連続の増加

3月の新設住宅着工戸数は前年同月比6.1%増の485戸と、3か月連続の増加。

利用関係別にみると、持家は同40.0%増の252戸と3か月ぶりの増加、貸家は同26.3%減の118戸と3か月ぶりの減少、分譲住宅は同12.9%増の114戸と2か月ぶりの増加となった。


3.公共投資(西日本建設業保証の保証取り扱い)
公共工事請負金額は前年同月比2か月連続の増加

4月の公共工事請負金額の動向をみると、件数は前年同月比6.3%増の118件となり、6か月ぶりの増加。金額は同17.6%増の213億28百万円と、2か月連続の増加。

発注者別にみると、国は同54.6%増、県は同90.9%増、市町村は同55.5%減。


4.雇用情勢 有効求人倍率は前月と同じ1.16倍

3月の有効求人倍率(季調値)は前月と同じ1.16倍。前年同月比は0.03ポイント上昇。

新規求人倍率(季調値)は、前月比0.09ポイント低下の1.93倍となり2か月連続の低下。前年同月比は0.04ポイント低下。

 
5.企業倒産 倒産件数は13件、負債総額は4億96百万円

4月の倒産状況をみると、件数は前年同月比44.4%増の13件。負債総額は同79.1%増の4億96百万円と4か月ぶりの増加。

業種別では、サービス業が4件、小売業、その他が各3件、建設業が2件、製造業が1件。倒産形態では、破産が12件、民事再生法が1件であった。

 
6.生産活動 鉱工業生産指数は前月比5か月ぶりの上昇

3月の鉱工業生産指数(季調値、速報値)は、前月比5.7%上昇の88.3となり5か月ぶりの上昇。原指数は前年同月比6.9%上昇の95.7となり2か月ぶりの上昇。在庫指数は前月比1.8%上昇の118.3となり3か月ぶりの上昇。

業種別生産指数の動きは、電気機械工業、食料品・たばこ工業、化学工業等の8業種が前月比上昇となる一方、生産用機械工業、ゴム製品工業、輸送機械工業等の9業種が同低下。